非常にどうでもいい話である。
不祥事の金メダルラッシュが始まったオリンピック開会式演出メンバーであるが、私はハナからどうでもいいと思っていた。
そもそも、日本以外で知られてるのか、この人ら???
てか、誰???
恥を忍んで言うならば、こいつら以外も含めて全員、誰一人知らんねんけど・・・
そもそも、こういうクリエーターチームって、その国の才能・実績ともにトップエースを据えるものではないのか?
過去の五輪のを調べてみたら、いろいろ凄い演出家や音楽家が関わっていることが分かった。
直近だとロンドン五輪:
ダニー・ボイル監督。
あの米国アカデミー賞総ナメにした「スラムドッグミリオネア」の監督ですわ。
続いて北京五輪:
これは同じく映画監督で、あのチャン・イーモウ。
まぁなんとなく一回は聞いたことある名前でしょう。劇場で見た「HERO」の過剰なまでのケレン味たっぷりの演出は今でも覚えてますわ。
遡ってアトランタ五輪:
あの映画音楽家、ジョン・ウィリアムズ。
ETもハリポタもスターウォーズも全部この人。
ね?すげーでしょ?
綺羅星の如き超絶大物たちなわけです。
翻って今回のオリンピックのクリエーター陣見ると・・・うぅ・・・ショボすぎて嗚咽が・・・
世界相手に「日本のエンタメの底力見せまっせ」というときに、およそドメスティックにしか(それもその中で一部にしか)認知されておらず、それゆえに好き勝手アホなことをやっていたの看過され続け、メジャーの舞台に上がったとたんにそのぼろが露見しているのだから、失笑で腹がよじれそうだ(なかなか貴重な経験である)。
これ、
W杯サッカー日本代表に県ベスト16クラスの高校野球部員連れてきたら喫煙やわいせつ行為等の素行不良で一発クビになった
とかと同程度の話だと思うのだが。
メンバーの素行云々以前に、そもそも実績として劣りすぎでは?
本人の能力もさることながら、こういう場の人選は、実績ってすごく重要だと思う。
より多くの人がこの人の先行作品に触れたことがある、ていう状態ならばこそ、観客視聴者も、「あ、さすがこの監督!ココの演出カッコいい!」とか「さすがこの音楽家!アガるわ!」ていう共感が得やすいと思うのです。
そこに、世界どころか日本国内ですら、一部にファンはいても老若男女に受け入れられたとはとても言えないどこの馬の骨ともわからん奴が出てきたら、
「誰?」
てなりますわ。そりゃ。
その時点でドッチラケでしょ。
そもそも、ラーメンズってコントか何かやってたコンビなわけでしょ?知らんけど。
こういう大舞台の演出の実績あるの?この人?
まぁ本人にできるんならそれでもいいんだろうけど・・・
でもそれってベストの選択肢なのかね?
あらん限りの知恵と金と時間を使って交渉して獲ってきた契約なのかね?
日本って映画監督だけでもカンヌ・ベネチア・ベルリン・米国アカデミー等の受賞歴がある人いっぱいいると思うのだが・・・
(尤も、滝田洋二郎監督や是枝和裕監督、河瀨直美監督などは、開会式的なエンタメというより高度に芸術的な作家性なので、五輪開会式は必ずしも相性はよくないでしょうが、あくまで例えば、ですな)
なにか、「日本の総力を挙げて感」がないんだよなぁ、人選に。
要するに、最強メンバーを厳正に冷厳に選び抜いた結果とは、とても思えんのだわ。
巨大オーディションや巨大コンペ、いわば「大競争入札トーナメント」をやらずに、
密室で「随契(随意契約ね)」で勝手に選んできたような・・・
一応税金つっこんでやるんだし、まず国民が、そして世界が、「この人なら期待できる!!!」って思える人選ばんとあかんやろ・・・(そういう意味では正直、オリジナルメンバーの野村萬斎氏や椎名林檎氏も十分微妙かと・・・)
勝手にオトモダチ同士のコネと人脈でやってんじゃねぇの?
森友加計学園と同じ匂いがするんだよなぁ。
日本中探しゃぁもっといいやつなんぼでもいるのに、なんでわざわざそんなの選ぶかなぁ、と。
しょせんショボいコネと忖度だけで選んでんだろ、と
だから、サッカー日本代表の喩えをしたわけです。
そこで、
どうせ随契で好きに選ぶんだったら、勝手に好きなクリエーター陣妄想してやろうじゃねぇか
というのが今日の暇つぶしのお題。
日本のエンタメを背負っているのは何か?
言うまでもない、マンガ・アニメ・ゲーム(MAG)である。
中日新聞の電子版の記事に、開会式メンバーの布陣が出ているが、およそその分野の人間は見受けられない。
正直、「は?」である。
ということで、日本のソフトパワーをけん引するMAGのクリエーターたちのうち、三分野すべてから選出すると才能が溢れすぎる(笑)ので、とりあえずアニメ側の人間から、第一次選考してみた。
ちなみに二次選考以降の予定はないw
まぁ要は暇なのである。
中日新聞の「布陣」を参考にする。
なお、既存のキャラクターやコンテンツは使用しない。あくまでアニメーション業界で活躍するクリエーターの能力を活かすなら、という仮定での人選だ。
<開会式クリエーター>
総合プロデューサー:丸山正雄(アニメ制作会社MAPPAの代表。言わずと知れたアニメ界の超大物プロデューサー)&川村元気(「君の名は。」プロデューサーとして大躍進)、ジブリの鈴木敏夫を入れるべきか迷ったが、そろそろいても老害になるだろうとあえて削った。
Show Director:庵野秀明(エヴァンゲリオンシリーズ)
この人が監督になって大丈夫な気はしないが、この人以外ありえないような気もする。
押井守氏や後述谷口悟朗氏もそうだが、彼らはアニメも実写も関係なく、表現形式の枠を超えて活躍する天才である。
Director of Choreography:振付師である。JUNJUN氏(ゾンビランドサガRでのダンスパフォーマンスは冴えわたっていた)、石川ゆみ氏(ラブライブ!の振り付けを担当なさっている。何万人をヲタクにし、あるいはヲタクをラブライブ!沼に放り込んだことだろう)、他にもエンディングで演者が踊る「ハルヒダンス」を仕掛けた山本寛、「鋼鉄城のカバネリ劇場版」の演出家陣も考えられるだろう。
Scenographer:舞台美術。相当悩む。細田守は原案を書かせればとんでもないものを作るのではないか。その上で背景とその他、映像撮影技術の統一的な演出統制ができるとすれば、京アニの石原立也監督や山田尚子監督はいけるかもしれない。背景設定の際立った独自性でいえば、劇団イヌカレーや、マクロスシリーズ等のブリュネ・スタニスラなども面白いかもしれない。
Set Designer:本当は今敏にたのみたいが生憎故人である。ここは新房昭之氏が最善手だろう。
Art Director:ここに新海誠、湯浅政明を当てる。それをバックアップするのは、彼らの会社コミックス・ウェーブ、サイエンス・サルのみならず、京都アニメーション、ufo table、MAPPA、WIT Studio、サンライズ、A-1 Pictures、ボンズ、P.A. Works、サンジゲン、オレンジ、ポリゴンピクチュアズ・・・もうこうなりゃ何でも来いだ。
Writer:要は脚本家である。いや、これもともと一人しか選んでなかったってすごいな逆に。
まず、起承転結の起は、谷口悟朗と大河内一楼。コードギアス・コンビが、どんなスリリングなものを作るのか見てみたい。コロナパンデミック下でオリンピックを強行したことによる変異種の発生で、人類の90%以上がゾンビ化した世界の中で、人類世界、再びアスリートたちが競い合うオリンピックのあった世界を取り戻す戦いを始める主人公当たりにストーリーを始めさせりゃいいでしょ(適当
こういう時にギアスは便利だろうね。
承:今を時めく長月達平氏(リゼロ原作者)に、序盤から中盤の戦い(?)への展開を引き継いでもらう。もちろん、失敗したら死に戻っていいんだぜ。
転:次いで、虚淵玄による絶望的な展開を期待する(???)。人類の敵と思っていた存在は、実は人類のなれの果てだった、的な。
結:最後に、吉田玲子により大団円を迎えていただく。ガルパン劇場版の最終戦の如き総決算をお願いします。
全体の脚本統括は、大御所の辻真先氏や演劇畑出身の中島かずき氏などが適任か。
いっそ舞城王太郎や森見登美彦、西尾維新、森博嗣などの小説家で、アニメ、ドラマ、映画の原作として幅広く親しまれてきた作家の起用もありか?
Hair & Make-up:これは3次元の方々でどうぞ。
Video Director:荒木哲郎。エモいパート担当。「進撃の巨人」見れ。アクションは彼以外ない。
Video Director:長井龍雪。泣かせるパート(要るか?)担当。とにかく暴力的に泣かせにくる。
Video Director:水島努。ぜひ戦車道をオリンピックの正式種目に加えたうえ、開会式が完パケするまでの内情を「クロバコ」としてスピンオフ放映していただきたい。
Video Director:山田尚子。アヴァンギャルド担当。「平成令和の小津安二郎」の異名をとるが、その内実はクラシカルな表現技術に極めて造詣が深いが故の前衛芸術家と見た。
Video Director:いしづかあつこ。無色の天才、というべき、見る者を引き込むクリエーター。彼女の描く世界には、常に三次元的奥行きがある。実在しているようなリアリティを、アクやクセなく見せきってしまう。マルチプレーヤーだろう。
Creative Adviser Concept:神山健司。コンセプチュアルデザインさせたらこの人はすごい。なにげなくシン・ゴジラにもかかわってたし。
※以下、作曲家陣。日本で作曲家で世界的メジャーといえば久石譲と坂本龍一だろうが、彼らには後進に道を譲っていただく。
Composer:鷺巣詩郎。まずはこの人でしょ。エヴァの作曲家は伊達じゃねぇ。
Composer:菅野よう子。この人も入ってないと嘘だわ。というか、本物の開会式メンバーにこの人を入れない見識を疑う。マジで。彼女のサウンドを語るだけで2時間の番組が優に一本作れる。
Composer:梶浦由記。あの独特の梶浦サウンドは、雰囲気を一変させる飛び道具。
Composer:澤野弘之。まぁこの人も入らんとおかしいわな。馬鹿みたいに壮大なスケールのオーケストレーションはこの人をおいて他にない。
Assistant Music Director:川井憲次、佐藤直紀。ともに大河ドラマの劇伴も担当する超大物である。
Music Director:千住明。意外かもしれないが、彼はハガレンなどのアニメ楽曲も多く手掛ける。上記の作曲家の上に立って総指揮をするのであれば、彼くらいでないと務まらんだろ。
なんだか・・・
アニメクリエーターの最強布陣考えたら十分日本の最強布陣として闘えそうな気がしてきた件
キャラデザなどができるのであれば(開会式二次元化不可避w)、大量の才能ある漫画家、絵師などが入り乱れた、Fate Grand Order並みの聖杯戦争が繰り広げられることでしょう。
あー、ええ時間つぶしになったわ。
ヲタク同士ではもちろん異論噴出と思う。しかし、開会式制作陣は、MAG界隈のクリエーターの方を、むしろ世界のヲタク同志たちは望んでいるのではないかと思う。割とマジで。