久しぶりにOlympus PEN の初代EP-1を持ち出した。
間違えた点は、ISO感度を400にしてしまったこと。
Micro Four Thirds(MFT)センサーは、標準感度がISO200のため、これに合わせておくべきだった。
特に、MFTの最も初期のセンサーであるこのPENのそれは、もともとかなり感度ノイズが激しい。
これをできるだけ押さえておくべきだったが、設定を確認せずミスしてしまった。
しかし、Adobe Photoshop Lightroom CCで感度ノイズなどを低減する画像処理ができる。
今回はこれを適用して、高感度ノイズを減らした。
MFTセンサーはFull Frame(FF)センサーに比べて、絞りによるボケ具合などが2段回分くらい大きく出ると言われる。
感度ノイズも同じような印象で、MFTのISO400のノイズは、大体FFのISO1600くらいのような印象がある。
グラデーションは、まぁこんなもんでしょう、という感じか。
最新のセンサーを積むFFのZ6やAPS-CのD7500に比べると、昔のデジタルカメラという感じがする。
レンズはOlympus M. Zuiko Digital 14-42mm f 3.5-5.6の沈胴式レンズ。
焦点距離はFF換算で28-84mmにあたる。
逆光に弱いが、さして悪くない。
なんとなく、色温度を下げると、予想以上に全体が青に転びやすいような気もする。
羊蹄山の緑の山肌や麦の色に青味がかかっている。
暖色系は強くないのかもしれない。
Lightroomでかなりいじった写真がこちら。
画面下の空港の滑走路や飛行機を見ると、小さいセンサーならではのパキパキ感がある。
遠景正面にスカイツリーがあるが、拡大するとかなりノイズがのっている。
Zuikoの14-42mmズームレンズは、元々それほどコントラスト性能が高い方ではないが、Lightroomでかすみ除去などをおこない、雲の陰影を出そうとした。
がしかし。
雲の影の部分が、青い空の色と同色になった。「色がねじれた」ってやつか。
雲の影の色については、おそらく物理的にはありえないような空色になっているが、空そのものの色は、さすがに「オリンパスブルー」というだけあって印象が強い。
Olympusは空を撮るのに良いブランドで、実際山岳写真などが好きな人はよく選ぶ。
しかし同時に、青を優先するあまりかなりクセもるようで、これをどう処置するかがポイントだ。