手軽な一揆の起こし方

エセ評論家の生活と意見

久々の星景写真

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Z6/AF-S Nikkor 20mm f1.8 G ED

冬の間、なかなか星景写真が撮れなかった。

星景写真を撮るためには条件がある。

一つに、よく晴れていること。

二つ目には、月が出ていないこと。

 

まず、冬の間ずっと雪雲に覆われているため、よく晴れていること、の条件がほとんど満たせない。特に、星を撮るために求められる「晴れ」とは、「快晴」だからなおさら難しい。

感覚では、単なる晴れの日でひと月に3,4日あるかないかだ。

快晴の夜となると、ひと月に一日あっただろうか。

 

そして難しいのが、「月が出ていないこと」だ。

以前の記事で、半月の夜に星景撮影をしようとして失敗したことを書いた。

明るすぎてダメなのである。

特に豪雪地帯の冬は、一面の銀世界のため、月の光が雪に反射し、肉眼で苦もなく歩けるほど明るい。

新月から三日月までなら確実だが、それ以上の月の時期には月の出入り時刻を見て、月がいない間に星を狙わねばならない。

 

一昨日が新月で、昨日はほとんど月が見えなかった。

かつ、快晴とまではいかずとも、広い晴れ間のある夜空だった。

この冬になって初めて、12月から待ち続けて3か月してようやく、晩冬に星景撮影がかなった。

思えば、去年もようやくこの時期になって星景撮影ができた(写真後掲)。

 

撮影時の設定は、SS13/F2.5/ISO2500

色味はほぼカメラに任せた。

Z6のオートホワイトバランス(WB)の中で、白が白になるようにすることを優先したモードがある。カメラをその設定にして、現像時にもWB(青からアンバーまでの色の偏りの補正)や色被り補正(緑からマゼンダまでの偏りの補正)を一切加えなかった。

カメラのセンサーによる解釈も込みではあるが、概ね空の色は写真の通りだったのだろう。たぶん。

星の明瞭度やシャープネスも、あまり上げなかった。

総じて今までの星景写真より、穏やかな現像をした。

 

右中ほどから上の方にかけて、オリオン座が見える

中立的なWBを維持したため、星ごとに色が違うのもわかる。

WBを中立にすることで、星の色味を自然に出せる。

そういった点では一つの指標ではある。

一方、それが「正しい」訳でもない。

天体観測をして星の色云々を分析しているわけではないのだから。

そこは写真としての「見栄」の良さとの兼ね合いで、少し色をねじる部分があっても、差し支えないのではないか。

もっとも、程度問題だが。

 

以下、去年の今頃撮った写真も載せておく。

WBを青より(値を下げる)にして青さを出し、かつシャープネスを上げてノイズ軽減をやるという、現像時のドーピングをやりすぎ気味の写真になった。

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Z6/AF-S DX Nikkor 16-80 F2.8-4.0 ED VR