確定申告の時期。
研修講師や原稿執筆のお小遣いの申告をせねばならない。
実は昨年から、オンライン確定申告ができるようにちょっとずつ準備をしてきた。
というか、ちょっとずついろいろ準備をしないと、電子申請ができない。
必要なものは、
1.マイナンバーカード
3.パソコン
(「2.」の代わりに、非接触IC読み取り用のカードリーダーがあればそれでも良い。そんなもの普通は持っていない。)
非接触ICとは、ICOCAとかSUICAみたいなピってやるアレである(語彙力)。
マイナンバーカードには、これらと同じICチップが仕込んであり、この種のICを読み取れるスマホがあれば、カードリーダー代わりに使える。
昨年(一昨年か?)スマホを機種変したときに、こういうこともあろうかとNFC(非接触読み取り)機能付きスマホにしておいた(ドヤ)
アクセス数を稼ぎたいブログであれば、丁寧に写真なんか載せてわかりやすく説明するのだろうが、そういう狙いで書いてはいないので(というかめんどくさいので)割愛する。
e-Taxで税務申告する際の流れは、以下の通り。
1)スマホにマイナポータルを落とす
スマホでマイナンバーカードを読めるように、「マイナポータル」というアプリをダウンロードする必要がある。
このアプリによって、手持ちのスマホを、
ことができるようになる。
2)PCでe-Taxのウェブサイトを開く
スマホに上記アプリを落としたら、それとは別に、所得税などの税務申告用のウェブサイト、e-Taxを開く。
e-Taxウェブサイト
個人の所得税等であれば、「個人の方」のタブ→「確定申告書等の作成はこちら」→「作成開始」とすると、新しいウィンドウが立ち上がる。
そこで、「マイナンバーカード方式(2次元バーコード)」というのをクリックする。
税目を選んで、さらに「マイナポータルと連携する」をクリックし、あとは「次へ」・「次へ」と進んでいくと・・・
PC画面にQRコードが出てくる。
このQRコードを、マイナポータルアプリを開いたスマホの、画面の右下隅にある「QR」タブをタップして読み取る。(マイナポータルアプリが、スマホをQRコード読み取り機替わりにしているのですな)
読み取ると、マイナンバーカード登録時に設定した4桁の暗証番号を打ち込め、と指示される。
打ち込むと、スマホがマイナンバーカードのICを読み取る機能を発動する。
この状態のスマホをマイナンバーカードに近づけると、ICを読み取る。
するとあら不思議、QRコードを表示していたPC画面の方が勝手に切り替わり、申告書の入力ができるようになる・・・。
あとは申告書を作って画面の指示に従って送信までできてしまう。
4.雑感
スマホとPCを連携させて、スマホでQRコードを読み取るとPCの画面が切り替わるシステムは、なかなか興味深い。
んがしかし。
いかんせんわかりにくい。
何となくすごそうなんだけど、使う側からすると面倒で分かりにくい。
これ、機械弱い人は苦労すると思う。というか混乱すると思う。
あと、手続きを進めるために「次に進む」などのタブをクリックしていうのだが、それの場所がわかりにくい。挙句の果てには、注意書きのポップアップに隠れて場所がわからなくなったりもする。
考えたヤツは自分の周りの高齢者などにβ版を使わせたのだろうか?
一方、便利だったのは医療費控除。
これまで郵送で確定申告していた際は、医療費がいくらかかったかまで申告していなかった。
しかし、昨年中にかかった医療費は、実はマイナンバーに自動的に紐付けされている。
e-Taxのシステムを使うと、その紐付けされたデータを呼び出して、申告書に入力することができる。
これは結構便利だった。
以上、これで今年の講演料・原稿料の所得税と、贈与税の申告は終了。
出不精な私は来年からもこれで行こうと思います。
行政手続きのオンライン化は、政府などの提供者側の用意するソフトウェアのUIがわかりづらい、という相変わらずの問題は残っているものの、ある程度道具立て(スマホとPC)があれば、便利に使えるようにはなってきている。
マイナンバーカードの普及が頭打ちになっている要因は、政策による市民への動機づけ・誘因の作り方の弱さにもあるが、それ以前のマイナンバーカード取得手続きの煩雑さ(意味不明さ)も一因であるように思う。
正直、上述した税務申告の流れの煩雑さなど、マイナンバーカードそのものの交付を受ける手続きの謎さ加減(爆)に比べれば、お茶の子さいさいである(古い)。
かなり多機能で便利なカードになりつつはあるが、取得の入り口のシステムをもっとシンプルにすることが必須であろう。