北浜から堺筋を中心に東西脇道に逸れながら日本橋まで至るルートを歩いてみた。
京阪北浜駅から地上に上がるといきなり古い建築物が。
こちらも洋館風の建築で、カフェになっている。
新進気鋭の有名パティスリーらしい「五感」。
こちらも古い建築だった。
古い洋風建築は、必ずと言っていいほど開店前から前に行列ができていた。
どこも人気店なのがすごい。
こちらもレストランか何かのようで、もれなく行列ができていた。
ここからは大阪ではよくある「なぜこうなった」シリーズ。
まず「ちいかわ」なるキャラのぬいぐるみがなぜか街路樹に刺さっていた、というかハマっていた件について。
これ誰が置いてん
最先端のモードを支配するキャッチ―でオサレなファッションの震源地、船場センタービル、略してセンビル。
その手前の信号には押しボタンがあり、Golden time is yoursと意味深な解説が加えられていた。
押してみたが特に私の人生のゴールデンタイムは来ず、それどころか信号すら変わらなかった。
壊れとるがな。
クリスタ長堀は閑散としておった。
だいぶポンバシに近づいてきた。
だんだんガラが悪くなってきた。
そんな中で、若干イイ感じの古い建物があった。
無能の呼び声の高さで右に出る者のない大阪府警の警察署の向かいである。
道頓堀川沿いに西の方、戎橋のある心斎橋筋の方を見たら、ニュースで見た通り橋の下の部分が工事で立ち入り禁止になっていた。
歌舞伎町のトー横と並んで行き場を失くした子供たちが集まってきていたグリ下の近辺である。
工事にかこつけて子供を追い散らかして、何の解決にもならない。
大人に絶望した子供たちは、そうした建前と本音をすべて秒で見抜いている。
維新は本当にうわべだけのことしかやらず、その一方でコロナでの人口当たり死者数は大阪が全国最悪、行き場のない子供も追い散らして終わり。やってることはマンガに出てくる悪役そのもののカリカチュアルナ存在であるにもかかわらず、現実世界の人間というのはああいうものを支持するのだから、実際の人間というのがいかに漫画の中のモブと同程度かということがよくわかる。
ポンバシの電気街についた。
入ろうとしたら道が渡れへんかった。
どういうことやねん。
外国か。
まぁ迂回して信号渡って入ったったけど。
ポンバシ、初めて行った。
アキバに比べれば全然ショボいんやろうと思っていたが、案外ちゃんとした電気街×ヲタクの街だった。
逆に、最近のアキバはどんどん面白くなくなってきているように思う。
秋葉原は、電気街→アニメマンガゲームの街→AKBとラブライブ!の街→怪しげな性風俗とぼったくりと高層オフィスの街(←いまココ)という感じで、だんだん味が薄まっている、というかおもんなくなってきてる気がする。
10年ちょっと前にアキバに行ったときは、アニメマンガゲームからAKBなどの安物のアイドルに毒された街になって行っていたころだが、中心はアニメマンガゲーム(そういえばこの順番で頭文字取るとAMGだね、なんか速そうでええやん。知らんけど)で、ちょうどそのころブームになったsteins; gateの作品の雰囲気が漂っていた。
一方ポンバシは、NMBなる秋元帝国大阪支店はあったようだが、やはりアキバほどアイドルの街ではなく、そもそもアイドルブームをけん引するもう一方の車輪になった「ラブライブ!」シリーズ、あるいは「アイドルマスター」シリーズは、ポンバシには全くカスリもしていないのである。
結果的に、ポンバシは2010年代の10年間を席巻したアイドルブームの洗礼を受けずに済んだ。
それ以前のアキバの姿が比較的よく残っているように思う。
大阪というのは、ええ加減しつこいところがある。
冬のソナタブームが終わって10年くらいたっても、まだしつこく頭が紫のおばちゃんらがヨン様ヨン様騒いでいたくらいである。
ポンバシがしつこく10年前のアキバの姿を保っているのは、アイドルブームの(振り返ってみれば結局は単なる汚染)影響を受けなかったことと、生来のしつこさが相まってのことだろう。