夏場のスキー場の有効活用のトップランナー、びわ湖バレイスキー場のびわ湖テラスに行ってきた。
ニセコは圧倒的に冬のスキー客が多く、夏は閑散としている。
他方、最近白馬は岩岳リゾート中心に夏場にも盛り上がりを見せている。
越後湯沢にも、フジロックフェスという大イベントがある。
それぞれの強みを知るために、現地を見ておくのが必要である。
ロープウェイは往復一人3000円(ネット予約)。
駐車場代1000円。
結構高いが、のぼってしまえば琵琶湖の絶景とレストラン、カフェ、ジップライン(大型のものでは日本初だったらしい)、水仙畑など見どころは多い。
ロープウェイを降りてすぐの打見テラス。
春霞(黄砂?)はあるものの快晴で、対岸の先の鈴鹿山脈までよく見えた。
びわ湖の上に浮かぶように見えるのが売り。
対岸はおそらく近江八幡の長命寺あたり(休暇村があったと思う)ではないか。
打見山からリフトを二本乗り継いでいけるのが、最高峰の蓬莱山山頂のホーライテラス。
こちらも琵琶湖にせり出すようなテラスが面白い。
ちょっとしたデザインや配置の工夫で、写真映えというものは大きく左右される。
いかに写真映えさせられるか、写真映えする風景を自分も体験したいと思わせるか、が客を呼び込むカギだ。
インスタ映えというのは、誰かがそれを発信し、見たものが同じ場所で追体験をするというサイクルであって、そこには写真のオリジナリティがどうのなどという話ではなく、ひたすら発信→拡散→追体験=模倣→発信→拡散の拡大再生産があるのみである。
追体験をしたいと思わせるコンテンツを提供し続けることが大事で、かつその追体験はめちゃくちゃ簡単にできること、ただその場で眺めるだけ、ぶらっと歩くだけでできることが望ましい。
湖と陸地、山・町は、変化に富んでいて見ていて飽きにくい。
定番夜景スポットの長崎、神戸、函館もそうだが、こうした変化に富む風景であることが、バズらせやすい「絶景」のポイントだ。
最近はなぜか札幌の夜景などが日本のトップ3に入ったりしているが、ランキングを主宰する団体の基準が展望台の多さなどをスコア化していることなどとの関係である。
札幌の夜景は、ただのっぺりした平野にのっぺりと街灯りが灯るだけで、まったく面白みがない。この点、京都も同じである。
実際、道外からの観光客の間で、札幌の夜景がさほどバズっているわけではないのではないか。(札幌こそが至高だと思っている夜郎自大な札幌市民は大好きなようだが)
ゲレンデを利用した水仙畑もちょうど佳境で、一面に咲き誇っていた。
こうした家族で一日遊べるコンテンツ作りがされていることで、夏場も大いににぎわっている。
ロープウェイと駐車場以外の山頂施設での消費だけでも、一人当たり3000円から5000円はいくのではないか。
参考事例として好例であった。