またもや札幌に出張。
2週間に一回くらい行っているのではないか。
D7500に35mm単焦点を持って行った。
他方、D7500の強みは、APS-Cという小さいセンサーにしてはかなり優れた高感度耐性である。要は、暗いところで撮影しても、ザラザラした画質になりにくい、ということだ。
暗いところで撮影するときは、シャッタースピードをゆっくりにするため手振れ補正が必要になる。
D7500のような一眼レフには、センサーをジャイロに乗せた、センサーシフト型手振れ補正というものはない。ミラーがあるからセンサーを動かせないのである。
他方、レンズ側手振れ補正というものもあるが、通常35mmくらいの焦点域のレンズには手振れ補正がつかない。
つまり、今回のD7500/35mmの組み合わせでは手振れ補正がない。
で、シャッタースピードが遅くなりすぎて手ブレしてしまうのを防ぐ為、高感度の設定ISO2000にして撮った。
Lightroomでノイズを消しはしたが、もともとかなりノイズが少ない。
結構優秀なセンサーである。
因みに、最近はあえてノイジーな写真にするのも、場合によってはアリかなとも思っている。映画などでは、ドキュメンタリータッチのものなどでそういう演出手法がある(アレハンドロ・イニャリトゥの「21グラム」などもそうかもしれない)。ノイズをどういう場合に積極的に使うのがいいのかは自分の中で整理がついていないが、そのうち試してみよう。
拡大すると、手振れしていることがわかってしまう。
35mmくらいの焦点域になると逆光に弱くなってくるものだが、このレンズは本当に強い。余裕しゃくしゃくで太陽の光芒を作ってくれる。こういう向きにカメラを向けたくなる。これほどの光学性能が、プロ向けのラインではなく一般向けの製品ラインに存在しているのがありがたい。逆に言えば、これほど手を抜いていないで金稼げるのか、ニコン(汗
とても気配りの行き届いたいいホテルである。天皇の札幌行幸の際にはここが宿所となる(なっていた?)らしい。
札幌一格式のあるホテルであるが、コロナ禍のためなんと素泊まり一泊5000円。
安すぎる。不安になる。大丈夫か、パークホテル。もうちょっと取った方がいいぞ。
宿泊は2回目だが、玄関を入ると早速ボーイが荷物を持ちに来ようとする。
エレベーターも丁寧に案内してくれる。
ここら辺は、京都ホテルオークラにも匹敵する細やかさである。
室内には寝巻の他ガウンも常備されている。
しかし、確かに施設は古さが否めず、調度品やアメニティの質もホテルオークラには及ばない。ただ、去年の春にオークラに宿泊した時には、一泊3万円だったのである。それの6分の1とは、あまりにも安すぎる。
コロナ禍がおさまっていっても、果たしてそのさき生き残れるのだろうか。
1枚目の写真再び。
朝日が射す時間帯は、こういう影が面白い。
札幌は、朝も夜もマイナス2度程度までしか下がらなかった。
道も乾いてきて、走りやすくなってきた。
徐々に自宅の水落としをする回数も減ってきて、三寒四温、ようやく早春といった趣である。
土にまみれた残雪の塊があちこちに残り、夜はまだマイナスだが、それでもすでに春が感じられるというのは、本州の温帯に住んでいたころは考えもしなかった。
不思議なものでこれもまた春である。