E-P1の写真を振り返ってみ用と思う。
1.写真その1
まずはRAW撮りしたこの写真。
ちょっと全体が青に転んでいるような感じがする(特に緑の中に青が混じっている)が、これは現像がややまずいためか。
Nikonに比べて、現像時に特定の色(例えば青)を引っ張り上げると、他の色(例えば緑)の中に混じっているその色(=青)が連動して、全体的に色が崩れやすいかもしれない。
以前から、カメラ内の水準器が1−2度狂っていて、水平がなかなか取れない問題がある。
2.写真その2
こちらもRAW現像後。
これもホワイトバランスの調節がおかしい。これは現像した人の問題。
江戸城の堀の水がずいぶん緑・茶色っぽい。
RAW現像時に、カラーバランスの付け方はもう少し注意したほうがよさそう。
カメラというより現像の方の問題ばかりだけど・・・
RAW現像耐性が若干弱い=デリケートなのかもしれない。
3.写真その3
先ほどから3つとも遠景の写真だ。
いずれも、こうした無限遠焦点の写真であれば、フォーカシングは問題がない。
昨日の記事のように、近景のもの、特に植物のような合焦が難しいものになると、かなりフォーカシングがあやふやになる。
無限遠であれば、画面中央遠方にあるスカイツリーのようにややあやふやな被写体でもフォーカスを当ててくれている。
雲の陰影は、Lightroomのかすみ除去でかなり炙り出している。
炙り出しすぎて若干不自然になってもいる。
しかし、肉眼でもわかるものだが、こうした晴れた日の雲の陰側の部分は、空と同じように青いのも事実だ。誇張的ではあるが、嘘とまでは言えない表現だ。これは、E-P1のセンサーに刻まれた情報でもある。
4.写真その4
ホテルの部屋の窓ガラス越し撮った写真。
太陽の光線から、縦にフレア(?)の筋が出ているのが惜しい。
これの原因が窓ガラスなのかカメラレンズなのかは不明。
しかし、目立ったゴーストが出ていないのは意外で、感心する。
太陽のオレンジから、Olimpus得意の空の青さまでの補色間のグラデーションのつき方も悪くはない。
5.その他の写真
Olympus PENの第二世代、E-PL2で撮った写真がこちら。これもホテルの窓ガラス越しであるが、かなりゴーストもフレアも抑えられている。(これは撮影したホテルニュー淡路の窓の磨かれっぷりの凄さもある)
JPEG撮って出しのため、画像解釈はOlympusのものである。
グラデーションは大人しいが、10年前のここ機種でも、その前のE-P1から大きな進化が見られる。
6.まとめ
Olympusは、色の付け方は派手で、ケレン味がかなり強い。これはメーカーの特色というのもあろうが、特にPENという入門機ゆえのことでもあろう。
ドラマチックな表現をするのは意外と得意で、そこは彼らの美点でもある。
他方、色が転びやすくかなりセンシティブでもある。これは、13年前の古いセンサーゆえの耐性の弱さかとも思われる。
また、フォーカシングに関しても、流石に時代を感じさせる。
遠景では問題がないが、近景の複雑な形状のものには対応が難しい。
さらに、近景のもので如実に出るのが、手振れ耐性の弱さだ。
これは、カメラ自体のホールド性の悪さも関連しているかもしれない。
いずれにせよ、かなり時代を感じさせるカメラではある。
スマホが高性能化した現在、一眼んガジェットとして独自の良さをアピールできるかと言われると難しいか。