※比較画像あり
Lightroom使い始めて二日目(浅っ
今まで使っていた無料RAW現像ソフトとLightroomで、出力される写真にあまりにもちがいがあるので、ちょっと驚いています。
ということで、それぞれの出力結果を比較してみます。
ちなみに、別にAdobe Lightroomの回し者ではありません。
金貰っているわけではないです。
というか宣伝してやるんだからむしろ金よこせ、あどびーーーーーー(白眼
1.RAW現像について
写真データには二種類あります。
RAWデータと、JPEG等の一般的な画像データです。
詳しいことはわかりませんが、カメラのレンズを通して撮像素子で受光した情報を、捨象することなくファイルにまとめたものがRAWデータ(「生」データという意味)らしいです。
そこから撮像素子一つ一つに刻まれた赤・緑・青の情報(RGBデータ)を、カメラ側(=カメラメーカー側)の解釈に基づき捨象し、いい感じ(適当)に調整したものが、JPEG等の画像データです。
普段デジカメやスマホで写真を撮るときは、カメラやスマホが勝手にRAWデータをJPEGに変換して保存してくれています。
一眼レフなどでは、それ用の設定をすると、生のままのデータを捨てずにとっておく、「RAW撮り」ができます。噂によると、iPhoneでもできるらしいです。
写真・カメラ沼にはまり始めると、だんだんカメラの側の解釈に従った絵作り、いわゆる「JPEG撮って出し」に満足できなくなり、RAW撮りをして自分で色味などを調整するようになります。
これを「RAW現像」といいます。
昔のネガフィルムを暗室で自分で現像するように、撮像素子が得たデータのRGB情報などを調整して、色を引き出したり、抑えたりする作業です。
2.RAW現像ソフト
RAW現像をするにはそれ専用のソフトが必要です。
私はNikonのカメラを使っているので、Nikonが提供する無料のRAW現像ソフトを使っていましたが、無料ゆえに機能がやや制限されていました。
そこで、沼にズブズブはまっていっている私は、有料のRAW現像ソフトでおそらく最大手、Adobe Lightroomに手を出してしまった次第です。
雑誌やYouTubeの口車に見事に乗せられたわけですw
3.Lightroom vs 無料RAW現像ソフト
では、本題に入りましょう。
まず一つ目は、先日掲載した小樽忍路の坂道の写真。
上が無料の方、下がLightroomです。
どちらがいいかは、好き好きでしょう。
私の意図としては、「地面から建物・草・桜までは暖色系を強く、空は明るめで多少青みをもたせる」という風にしたかったのです。
しかし、青空は顔をのぞかせているもののうっすらと雲がかかり、写真にとると全面の曇天のようになってしまいました。
そこで、目で見えた空の青さを多少とも再現しようとしたら、これがなかなか難しい。
先日の記事でも書きましたが、無料RAW現像ソフト(Nikon NX-Studio)では、色の調節に苦慮しました。空の青さを強調すると、地面まで青みがかって全体に寒々しい絵になってしまいます。
しかし、Lightroomでは「段階フィルター」という、画面の一部分だけ狙い撃ちで色調節できる機能があり、これらのおかげでかなり楽に調整できました。空の青さは、一枚目より控えめに調整しているのは確かですが、地面の色は全くそれに引きずられることなく調整できました。
では次の比較。
この写真は、去年冬に撮ったものです。Nikon Z6にAF-P Zoom Nikkor 70-300 ED VRをつけて撮影したものです。
現像には相当苦労しました。
その場で見た際には、家々の灯りは様々で、カラフルな美しい光景でした。
しかし、それを撮影すると上記のような単調な色のつまらない画になってしまい、どうにも納得がいきませんでした。
また、当日はやや湿度が高く、全体に霞がかかっていたのも、コンディションとして不利でした。
さてではこの写真、今しがたLightroomで現像したらどうなったでしょうか?
ウソやろマヂかよ・・・(笑
大津市は今日から香港市になりました(錯乱
元の画像データは全く同じです。
画面縦横比が違うのは、トリミングの仕方をちょっと変えただけです。
明らかに、Lightroomの方が色が多彩で、きらびやかです。
なにこのアパホテルのCM感(汗
ちなみに、あのオバさんは出てきませんので、ご安心のほど。
4.二つのソフトの違い
Nikon Capture NX-D(今は改良されてNX-Studio)に比べて、Lightroomには強力なツールがいくつもあります。
1)まず、画面上の暗い部分の明度を引っ張り上げるシャドウ、明るい部分を抑えるハイライトの機能が、緻密かつ強力であること。
2)色の多彩さ、鮮やかさをつかさどる「彩度調節」が、強力であること
3)画像のシャープさ(?)に関係する「かすみ除去」なる機能があること(かすんでいた上記撮影コンディションには威力抜群でした)
4)画面の一部に対してのみ画像効果をかけられる「段階フィルター」の存在(前述)
等々・・・
大津市の写真、Lightroomで現像する際には、琵琶湖西岸の湖西地区の戸建て民家(画面の下部の方)は多彩に、マンション群はオレンジ色で、琵琶湖の対岸の瀬田・南草津のあたりの灯りは青白く、と場所により色を調整しました。
こういったことが自在にできるのが、さすがですね。
ちなみに、Nikonの名誉のために行っておくと、
a)大津市の夜景をNikonのソフトで調整した時より、今の方が筆者自身がRAW現像のやり方に多少慣れた(まだへたくそですが
b)今はNX-Studioにソフトが改良され、「カラーブースター」などの彩度を引っ張り上げる機能が強化されており、以前よりは色の多彩さを表現しやすくなった
ということは付け加えておきます。
いずれにしても、以前撮影してずっと納得のいっていなかった写真にも、ようやくきちんとした現像をかけられるようになった次第です。
それもこれも、いったんはNikonのCapture NX-Dで半年以上試行錯誤して現像に慣れてきたおかげです。