1.軽い運動のためのスキー
今日、キロロリゾートのスキー場に行った。
今シーズン10回目のスキー場で、人生最多である。
今まではニセコ四山だけで共通の回数券を利用して毎週末に軽い運動に行っていたが、ニセコ連邦以外に行くのは今シーズンこれが初めて。
来週末は東京の予定で滑れないため、時期的にはこれが今シーズンの滑り納めと思う。
3月も半ばに差し掛かりつつあり、日中の温度は5度くらいまで上がる。
それでも雪質は、昔住んでいた三河地方から行った1月から2月の長野県南部のスキー場と同じくらいの状態である。
ただの運動不足の解消のための週一回1時間程度の軽い運動を、世界最高の雪質のスキー場でやるというのは、見方によってはかなり贅沢なことなのだろう。
2.キロロの客層
時期が3月で外国人客が減ったのもあるのだろうが、キロロのゲレンデは圧倒的に日本人が多かった。
maitreyakaruna.hatenablog.com以前、外国人客が多いと列に並ばぬ、リフトを囲い込むなどしてかなわんというぼやきをした。
ここで、外国人が圧倒的に多いニセコ四山と、日本人がほとんどの3月のキロロ、どちらが滑りやすかったか?
答えはなんと、前者であった。
どういうことか?
日本人だからと言って、マナーやルールを守るわけではないという身も蓋もない理由である。
ニセコのゲレンデには、全くいない人種がいる。ヤンキーである。アメリカ人のことではなく、日本人のことである。
そのヤンキーどもが、キロロにはいる。
おそらく札幌や小樽の連中であろう。
連中、まずノーヘルで(これは自分が不利益を被るだけなのでどうでもいいが)、ゲレンデ上でできもしないマニューバの真似事をして邪魔なところでこけてみたり、徒党を組んで滑っては邪魔になったり、挙句結局こいつらもリフト乗り場で横入りをするのである。
ニセコでは、リフト横入りを除き、ゲレンデ上ではこういう傍若無人な連中はいない。
香港人も大陸中国人も、豪州人も欧州人もみな、上級者はうまく人を避けながら滑るし、初級者は交錯しないように慎重に滑っている。
しかしキロロにいたヤンキーにはそうしたコードはない。
3.日本人がマナーがいいは本当か
よく、外国人が入ってくると秩序が乱れる、という人がいる。
実際そうした側面もないではない。上掲の記事のように、列に並ぶ習慣のない者にはそのルールを教えるべきである。
では、日本人だったらルールを守るのか?日本人だったら正しい行動をするのか?
答えは否である。
上述のように、むしろ下手をすると日本人の方がよりマナーの悪い輩までいる。
しかし、日本人はつい、同じ国の人間であれば大丈夫で、皆共通認識を持っていて、ルールもマナーも守る、と思いがちである。
こうした基本的な蹉跌が、狭量で愚かな外国人排斥を招くのである。
言葉が通じないから、どうせ何を言っても無駄だと思っている、もっと言えば、何かを彼らに主張する根性すらない。
では、同じ言葉が通じるはずの日本のヤンキーの傍若無人な振る舞いに何か物を言うかといえば、誰も何もよぉ言わんのである。
日本人は、日本人に対してならば何をしても許されると思っているし、何をしても、あるいは何も言わなくてもわかってもらえると甘えている。外国人は、ただ言葉が通じないだけで、理解することができないし理解させることもできないものとして排斥したがる。
そのどちらにも決定的に欠落しているのは、「対話」である。
日本人ならば、言わなくてもわかってくれる。外国人には、言ってもわからない。
だから結局どちらにも何も言わないのである。
対話を欠く人間はただの猿である。
対話をしたがらない、自らの意思を表明しない現代の日本人は、多少程度のおとなしい猿でしかない。